また検査精度の向上の為に、原則的に全員に色素散布を致します。
- 診断用の色素を散布することによって、細かい病変や小さな病変の発見率を上げることが出来ます。
- 検査の目的によっては、省略することも稀にあります。(10人中 9人くらいは散布します)
- 散布する色素は、目的別に2種類あり、共に人体には無害な専用の色素です。
- 色素が飛び散って、衣服が汚れてしまう場合がありますので、検査用の服に着替えていただきます。
色素散布中の写真です。
散布用のチューブを使用して、 満遍なく散布します。
散布前の写真です
あまり病変がないように見えますが・・・・・・・・
色素を散布してみると このとおり。
胃の粘膜が凸凹になっているということが判ります。
具体的には、萎縮性胃炎と腸上皮化生という所見です。(こういう方は 年1回カメラをされた方が良いです)
この状態で、早期胃癌などを必死で探します。
ならば検査前に、その色素を口から飲んでから、カメラをした方がいいじゃないか???と思った方居られますか?
はい。そう考えられるのは、すごく合理的だと思いますし、事実 そうやっている施設もあるそうです。
しかし、この色素も万能ではありません。色素をかけると逆に見えなく病変もあるのです。
ですから、当院の胃の検査の手順は
カメラを挿入
↓
喉を観察して写真撮影
↓
食道にカメラを挿入
↓
食道を洗浄
↓
食道の写真撮影
↓
胃にカメラを進める
↓
胃液の洗浄と、胃液の吸引
↓
胃と十二指腸の写真撮影
↓
胃と十二指腸の色素の散布
↓
胃の写真撮影(色素散布後)
↓
組織採取(必要があった場合のみ)
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通常 これで検査終了です。
しかし 食道にも病変がある方は以下が追加になります。
↓
食道の色素散布 (必要があった場合のみ)
↓
食道の写真撮影(色素散布後)
↓
食道の組織採取(必要があった場合のみ)
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・・・・・・・・という手順になります。同じ場所でも、洗浄前、洗浄後、色素散布後、あるいは 角度を変えて撮影など何度も撮影することになります。
それゆえ、写真の撮影枚数もかなり多くなっており、上記の患者で78枚の写真を撮影しています。多い方では90枚をこえる写真を撮影します(かなりの連写です)
検査の時間は 10分間程度です(特別長くありません)。
事情があり、色素の散布を必要とされない方は、もっと検査時間が短くなります。
経鼻内視鏡の方も、原則全員に色素散布をしますが、検査の精度としては落ちてします。詳しくは経鼻内視鏡のページを御覧ください。
検査の見学も出来ます。こちらを御覧ください。
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